【目次】　

ダーマペンは、ダウンタイムが短い施術です

ダーマペンとは？

ダーマペンは、Equipmed社（オーストラリア）が開発した医療機器です。髪の毛よりも細い極細の針で皮膚組織に微細な穴をあけ、肌の再生能力を向上させ、毛穴の開きやニキビ跡の改善を促します。ダーマペンには種類がありますが、2022年時点で最新のものは「ダーマペン4」になります。ダーマペンも進化を続けており、治療での肌への負担も軽減されてきています。アメリカFDAの承認を取得済みの医療機器です。

このようなお悩みの方におすすめ！

・小さなニキビ跡がある方
・お肌の毛穴の開きを目立たなくしたい方
・肌質を改善したい方
・鼻の毛穴の開き、いちご鼻を改善したい方

従来のペン型治療よりも痛みが軽減

皮膚の厚さには個人差があるため、診察の際に触診をして深さを決めていきます。この触診をしっかり行うことがニキビ跡治療では重要になります。ダーマペン4は、従来のダーマローラに比べて痛みが少ないため、安心してお受けていただくことのできる治療です。ダウンタイムも5～7日程度と短く、目元のような皮膚が薄い部位にも施術が可能です。

ニキビ予防・毛穴の改善にも

ダーマペーンでは、お肌の自然治癒力が高まり、ターンオーバーの正常化が期待できます。治療により、毛穴に詰まった古い角質や皮脂の排出がスムーズになり、皮脂の過剰分泌が落ち着いてきますので、毛穴の詰まり、黒ずみの改善が期待できます。また、皮脂の過剰分泌を抑えることは、ニキビ予防にもつながります。

ダーマペンやめたほうがいいケース

皮膚に炎症がある場合

アクティブな感染がある場合は症状が悪化する可能性があります。カウンセリング時の診察で、治療が適応かの判断をいたします。

深いクレータータイプの方

ダーマペンは小さなニキビ跡には効果を発揮しやすいのですが、深いクレータータイプや萎縮タイプのニキビ跡には効果が限定的となります。比較的軽度のニキビ跡の方におすすめの治療法となりますので、深いクレータータイプの方には、フラクショナルレーザー（ヘイロー）やサブシジョン治療を推奨しています。

治療に即効性を求める方

肌質を改善するには、定期的に治療を重ねる必要があり、ダーマペンの場合は平均5回ほど治療することで効果を実感しやすくなります。治療の間隔は4週間程度あけて継続していきます。治療に即効性を求める方にはおすすめしておりません。

治療の仕組み│ニキビ跡・毛穴治療 – ダーマペン

波動を加えながら、1秒間に1,920個の細かい穴を開けていきます

肌の自然治癒により、線維芽細胞を活性化。コラーゲンやエラスチンが生成されます

皮膚にハリや弾力が生まれ、ニキビ跡の凹凸改善効果が得られます

メリット

・1回でも効果を実感しやすい

・痛みが軽度

・ダウンタイムが短い

・薬剤の組み合わせ治療が可能

デメリット

・複数回の治療が必要

・数日間のダウンタイムがある

・治療期間中は紫外線対策が必要

・肝斑の悪化

当院の治療のポイント│ニキビ跡・毛穴治療 – ダーマペン

パワーアップした「ダーマペン４」を使用

ダーマペン4はペン型の機器で、先端に髪の毛よりも細い極細針（33G）が16本ついています。この針で皮膚に微細な穴を開けることで創傷治癒効果を高め、コラーゲンやエラスチンなどの増生を促し、ニキビ跡の原因となる肌質や瘢痕を改善させていく治療です。何かしらの刺激を加えないと創傷治癒のメカニズムは働かないため、針による垂直方向の破壊を加えることでコラーゲン新生を促す治療となります。ニキビ跡治療用の市販の基礎化粧品では改善が難しいといわれる凹凸のニキビ跡にも効果的な治療法です。

・12本の針
・1秒間に1,300個の穴をあける

・16本の針
・1秒間に1,920個の穴をあける

お肌の状態に合わせたオーダーメイド治療

ニキビ跡治療では、治療の深さも、効果を出す上でポイントとなります。美肌目的であれば浅く、ニキビ跡目的であれば深めにやることが多いですが、部位に応じても深さを変えていくことが大切です。深いと色素沈着のリスクが高くなりますので、一概に深ければ良いというわけではありません。同じ深さでも色素沈着体質の方はよりリスクが高くなるため、治療の深さの設定はとても重要になります。

ダーマペン4の針は、ダーマペン3よりも速い振動数で針が振動するため、ダーマペン3よりも約48％多い穴を皮膚に空けることができます。また、針の長さを0.1mm単位で調整できるため、お客様のニキビ跡の状態に合わせ細かく調整して治療をおこなっています。

動画で分かる！ダーマペン治療

【ニキビ跡・毛穴治療】ダーマペン4について

Dr筒井の解説

ダーマペンは一定の圧力による振動で、均等にムラなく肌に刺激を与えることができます。ダーマペン3よりも1秒間に620個多く穴をあけることができますので、これまでのダーマペンよりも良い治癒効果が期待できるだけでなく、腫れや痛みが軽減され、ニキビ跡治療の時間短縮も可能になりました。

当院独自の薬剤での組み合わせ治療

微細な穴が開いた状態で美容成分を塗布することで、美容成分を効率的に吸収させることが可能です。お肌の再生能力と、美容成分の浸透の相乗効果により、肌質改善に高い効果が期待できます。

■目的に合わせて薬剤をお選びいただけます

1 : 高濃度成長因子（PFD）
お肌の再生能力をより促進　33,000円(税込)

2 : スパイダーピール
ハリ・ツヤ感UP、小じわ・くすみの改善　7,700円(税込)

※同時施術に限り

3 : ミラノリピール
ハリ・ツヤ感UP、シミ・くすみの改善　9,900円(税込)

※同時施術に限り

治療後におすすめ！薬液塗布

ダーマペンの治療後は皮膚に微細な穴が開いた状態になりますので、オプションで薬液を塗布することで真皮層まで薬剤が浸透し、お肌の再生能力アップと、より肌質の改善が期待できます。ニキビ跡治療においては成長因子やCICAパックがおすすめです。

ニキビ跡には様々なタイプがあり、また混在していることが多いのも特徴ですので、ご自身に合った治療を組み合わせていくことが改善への近道となります。ニキビ跡治療は個人差の大きい治療であるとともに、治療期間が長いのも特徴です。ご予算、通院しやすさなど一緒にプランを立てていきましょう。

料金と施術詳細│ニキビ跡・毛穴治療 – ダーマペン

料金	全顔1回（看護師施術の場合）33,000円（税込）
施術時間	約1時間（麻酔時間含む）
施術回数の目安	浅い傷跡：3〜5回深い傷跡：5〜10回
来院目安	1ヵ月おき
治療中の痛み	施術部位全体に塗布麻酔を行い痛みを軽減します
治療後の痛み	ヒリヒリ感がありますが、1～2日で落ち着きます
ダウンタイム・リスク	治療の深さにより異なりますが、治療部位が腫れたり、針穴の部分に細かい内出血や皮むけができる場合があります。腫れは1～3日程度、内出血は1～6日程度、かさぶたは4～5日程度で落ち着いてきます。好転反応として一時的に小さなニキビが出現する可能性がありますが、治療を継続していく過程でニキビができにくい肌質に変化していく方がほとんどです。
洗顔	施術後6時間以降より可能ですが、刺激の少ない洗顔料を使用し、ぬるま湯で洗い流してください。水気を拭き取る際は、こすらず押さえるように拭いてください
メイク	翌日から可能ですが、肌の保護のため3〜5日はお勧めしません
シャワー	シャワーは当日より可能です。入浴も当日より可能ですが、長時間の入浴は発赤が強くなる場合がありますので、お控えください

■施術を受けられない方
金属アレルギー、過度の敏感肌の方／妊娠中、授乳中の方／ケロイド体質の方／重度の糖尿病や膠原病の方／感染性疾患がある方／ヘルペス発疹が出ている方／脂漏性皮膚炎、イボがある方

施術事例（症例写真ビフォーアフター）│ニキビ跡治療 – ダーマペン

Case.1

Case.2

施術名		ニキビ跡治療　ダーマペン
料　金		全顔1回（看護師施術の場合）33,000円（税込）
リスク	治療中の痛み	施術部位全体に塗布麻酔を行い痛みを軽減します
	治療後の痛み	ヒリヒリ感がありますが、1～2日で落ち着きます
	赤み	直後が最も赤みが強く、3～7日にかけて徐々に落ち着いてきます
	腫れ	治療直後～翌日にかけて軽度の腫れを感じる場合があります
	皮膚の乾燥	皮膚が乾燥しザラザラした感じになりますが、数日～1週間ほどで消失します

施術の流れ│ニキビ跡・毛穴治療 – ダーマペン

STEP1 カウンセリング	医師がお肌の状態を診てそれぞれ肌タイプを見極め、施術範囲・回数・治療プランなど、あなたの肌に合った治療法をアドバイスいたします
STEP2 クレンジング	洗顔でメイクや汚れを落としていただきます。施術前は低刺激の洗顔料、クレンジングが重要なため、当クリニックでご用意しております
STEP3 麻酔	施術部位全体に塗布麻酔を行います（約30分）
STEP4 治療	気になる部位を治療していきます。チクチクとした感覚ですが、ほとんどの方が我慢できる程度です（約10分）
STEP5 冷却	シートマスクをつけてクールダウンします（約10分）
STEP6 ホームケア	お肌の最適なアフターケアについて、ご説明させていただきます

ダーマペン以外のニキビ跡治療方法とは？

深いニキビ跡の方に

深いニキビ跡の方にはダーマペンで何度も治療を重ねるよりも、より深いニキビ跡にアプローチできるニードルRF（高周波）のポテンツァ、もしくはフラクショナルレーザーのサイトンヘイローがおすすめです。ポテンツァはダーマペンにはないRF（高周波）による熱作用によってタンパク質変性が起きるため引き締め効果があり、クレーターの改善が期待できます。RFの出し方でバイポーラーモードがあるのですが、水平方向の破壊ができ、よりアグレッシブな治療が可能になります。またチップによってはポンピングモードを使用することで、ドラックデリバリーを効率的にできる方法もあります。

ヘイローの場合は、ほかのフラクショナルレーザーと違い二つの波長があり、より深いところまでレーザーが届くようになっているため、深いクレータータイプの方には効果的です。当院ではさらに、サブシジョンという治療を組み合わせることで、一度で最大限の効果を出せるように工夫をしています。

色素沈着タイプのニキビ跡の方に

色素沈着タイプのニキビ跡の方には、メラニンをターゲットにしている光治療が効果的です。当院ではライムライトと、ルメッカをご用意しています。1ヵ月ごとに4回程度と通院の回数はかかりますが、色味を薄くすることができます。シミ治療と同様にトラネキサム酸、シナールといった内服、ハイドロキノン、WiQoといった美白効果の高い外用薬との併用も効果的です。