サイトンプロフラクショナルとは?

サイトンプロフラクショナルのフラクショナルレーザーは、サイトン(SCITON)社のレーザー機器中でも特に高い評価を得ているEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザーです。スポットサイズ250μmで治療密度に応じて正確に照射するレーザーは、コンピューター誘導型スキャナーにより高度に制御されており、理想的なビームパターンを生み出します。
レーザーを小さなドット状に分割して真皮に照射することで、レーザーのダメージを受けた組織と、受けてない正常な組織を混合し皮膚の再生(皮膚の入れ替え)を行うレーザーの種類です。フラクショナルレーザーは2004年に登場したフラクセルが代表的ですが、現在では多数の機種が発売され、レーザーの種類、照射理論の違いなどから治療結果や適応などに大きな違いが生まれてきています。
治療の仕組み
蒸散作用を利用した治療

Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーによって、組織の蒸散作用を深く届けることができます。その結果、ニキビ跡の原因である真皮内瘢痕組織を取り除き、再生させることができます。
レーザーのダメージを周囲に伝導させない

左側は、吸水性が高いEr:YAGレーザーを照射した画像。右側は、CO2レーザーを照射した画像です。YAGレーザーは組織図含め、深い部分までレーザーが届いていますが、CO2レーザーの方は穴の周囲の組織が濃い紫色に変色しており、これは熱によるダメージが周囲に伝達しているのことを表しています。
この熱変性層が創傷治癒を阻害し、ニキビ跡の治療の効果を妨げる原因になっていると考えられいます。
熱作用を利用した治療法の一覧

Dr筒井の解説│xDレンズについて

サイトンプロフラクショナルは、レーザーによるダメージが周囲に伝導しにくい(熱変性が少ない)ことで得られる創傷治癒の早期化や、レーザーの深達度が25~1500μmにコントロールされていることなど、にきび跡治療におけるメリットが多くあります。

またYAGレーザーは、CO2フラクショナルレーザーと比べると、水分への高い吸水性があります。当院の数あるフラクショナルレーザーの中では、特に深いクレータータイプのニキビ跡を治療する際に力を発揮するレーザーとなります。
施術詳細
施術時間 | 約10分 (照射範囲によって変わります) |
治療中の痛み | 照射部位全体に塗布麻酔を行い痛みを軽減します。また必要に応じてブロック麻酔を併用します。それでも痛みを感じる場合があります |
治療後の痛み | 日焼けをしたようなヒリヒリとした痛みが約1日続きます。冷やす事により軽減されます |
ダウンタイム・リスク | 治療当日から翌日に腫れが強く出ますが、徐々に落ち着いてきます。また、レーザーを照射するためどうしても赤みが出てしまいますが、3~7日程度で落ち着きます |
即効性 | 治療の理論としては1回あたり20%程度の密度の改善になりますので、回数を重ねることで治療効果を実感できるようになります |
洗顔 | 翌日より可能 |
メイク | 翌日から可能ですが肌の保護のため3〜5日はお勧めしません |
シャワー | 当日より可能です |
施術回数 | 1回あたり20%以下の照射密度となりますので5回程度を目安としています |
施術事例

施術名 | サイトンプロフラクショナル | |
料 金 | 顔全体3回コース 110,000円(税込) | |
リスク | 治療中の痛み | 照射部位全体に塗布麻酔を行うことで、痛みを軽減しています |
治療後の痛み | 日焼けをしたようなヒリヒリとした痛みが約1日続きます。冷やす事により軽減されます | |
腫れ | 治療当日~翌日が最も強く出ますが、徐々に落ち着いてきます | |
赤み | 肌にレーザーを直接照射するためどうしても出てしまいますが、3~7日程度で落ち着きます。1ヶ月程薄い赤みが続く場合もあります | |
かさぶた | 2〜3日経過後より、お肌にザラツキを感じます。 1週間程で自然になくなりますので、無理に剥がさないようにお願いしています |
施術の流れ
STEP1 カウンセリング |
医師によるカウンセリングで、お客様それぞれのお肌の状態をチェックします。治療経験が豊富な医師が診察し、あなたの肌に合った治療法をアドバイスいたします |
STEP2 クレンジング |
洗顔でメイクや汚れを落としていただきます。施術前は低刺激の洗顔料、クレンジングが重要なため、当クリニックでご用意しております |
STEP3 麻酔 |
照射部位全体に塗布麻酔を行います。また施術の強度に応じてブロック麻酔を追加して、お痛みの軽減を図ります |
STEP4 照射 |
照射はオーダーメイドで行いますので、数種類のレーザーを組み合わせて照射を行っていきます |
STEP5 冷却 |
お肌、皮下組織を鎮静して、術後の腫れを最小限にします。GFブースターパックを併用される方にはレーザー照射直後のお肌に成長因子を含んだジェルをお肌に浸透させていき、治療効果の増大と施術後のお肌の鎮静効果を高めます |
STEP6 ホームケア |
レーザー照射後の最適な肌ケアについて説明させていただきます |