サブシージョンとは?

ニキビ跡のタイプでいうと、ローリングスカータイプに対して有効な治療法です。このようなタイプの場合、フラクショナルレーザーが届かないか、届いたとしても瘢痕組織が再度戻ってしまい、効果を得られないというケースがあります。このタイプの治療方法は複数ありますが、サブシージョンの基本的な考え方はまず、水平方向へ皮内、皮下瘢痕組織を剪断します。
その部位に柔らかい正常組織の再構築を促すことで、にきび跡(凹み)を改善する。という方法です。
通常(フラクショナルレーザー)の場合

垂直型に皮膚の再生を促す技術
サブシージョンの場合

水平型に皮膚の再生を促す技術
フラクショナルレーザーとサブシージョンの違い
ニキビ跡に最も効果的な治療は今でも、フラクショナルレーザーであると言えます。しかしながら深いにニキビ跡や大きいニキビ跡になると、小さいにきび跡や浅いニキビ跡に比べて治療効率はが落ちてしまうという欠点がありました。
通常のレーザー治療の仕組み

フラクショナルレーザーではまず、瘢痕組織を【垂直】に破壊していきます
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瘢痕組織を壊す事により、皮膚は組織を再構築させようと動き出すことでニキビ跡が改善されていきます
レーザーの欠点1
瘢痕が深くまで続いているニキビ跡タイプにフラクショナルレーザーを深くまで照射しようとすると、ドット径が大きくなり皮膚の再生が悪くなってしまいます。
レーザーの欠点2
瘢痕が深くまで続いているニキビタイプの場合、レーザ照射が奥まで届かないため、レーザー照射した部位の周囲に正常組織が接地している部位がなく、正常な再生メカニズムが働いてくれません。
サブシージョン治療の仕組み

サブシージョンでは、レーザーで届かない深い層にある瘢痕組織を【水平】に剪断していきます
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深い層にある瘢痕組織を壊す事により、皮膚は組織を再構築させようとします。サブシージョンの場合、この【水平】の剪断をミルフィーユ状に数回に分けて行っていくことで、より再生効果が出てきます
Dr筒井の解説│特殊な針と技術を要する治療法

サブシージョンは、垂直に効果を働かせるフラクショナルレーザーとは違い、水平に変性を起こさせる新しい治療法です。針は特殊なものを使用し、技術を要する治療となりますが、今まで治りにくかった深いニキビ跡・大きいニキビ跡にはおすすめできる治療法です。ニキビ跡治療は、ただレーザーを照射する治療だけでなく、タイプを正しく診断した上で、タイプに合った治療を行うことが大切です。
施術詳細
施術時間 | 約10分 |
瘢痕の有無 | 個人差はありますが膨らむ変化をすることがあります |
治療中の痛み | 局所麻酔で行います 麻酔時は少し傷みがございますが、その後は痛みは殆どありません |
ダウンタイム・リスク | 施術後に腫れが出ますが、1~2週間かけて回復していきます。また、施術直後から内出血が発生しますが、1~2週間で徐々に回復していきます |
即効性 | 1回の施術で効果が実感できます |
洗顔 | 翌日より可能 |
メイク | 翌日より可能 |
シャワー | 当日から可能 |
施術回数 | 同じ部位に対しては2〜3回行うことがあります |
施術の流れ
STEP1 カウンセリング |
医師によるカウンセリングで、お客様それぞれのお肌の状態をチェックします。治療経験が豊富な医師が診察し、あなたの肌に合った治療法をアドバイスいたします |
STEP2 クレンジング |
洗顔でメイクや汚れを落としていただきます。施術前は低刺激の洗顔料、クレンジングが重要なため、当クリニックでご用意しております |
STEP3 麻酔 |
塗布麻酔を使用した上で局所麻酔を行うことが多いですが、肌の状況により麻酔法は変えております |
STEP4 施術 |
ニキビ跡の深部にある瘢痕組織を剥離していきます |
STEP5 止血対策 |
施術後は出血対策として圧迫を行い、止血後は軟膏処置を行います |