サブシジョンによるニキビ跡治療(クレーター)

【目次】

サブシジョンとは?

サブシジョンとは

サブシジョンとは皮下無切開手術のことで、切開をせず針を指す治療法です。ニキビ跡のタイプとしてはローリングスカータイプ(クレーター)に対して有効な治療法です。ニキビ跡がクレーター状になっている場合、フラクショナルレーザーが届かないか、届いたとしても瘢痕組織が再度戻ってしまい、効果を得られないケースがあります。

サブシジョンでは水平方向に皮内・皮下瘢痕組織を剪断し、そこに柔らかい正常組織の再構築を促すことで、クレーター状のニキビ跡(凹み)を改善します。治療による傷跡は細いためきれいに治ります。

こんな悩みにオススメ!

・深く広いタイプのニキビ跡の方
・クレーターのような傷跡を消したい
・毛穴の開きを改善したい
・鼻のニキビ跡、毛穴の開きを改善したい

サブシジョンは失敗が多い?

「サブシジョンは失敗が多いですか?」というようなお問い合わせをいただくことがありますので、失敗するとどうなるのか?失敗しないためには何が必要なのか?という点について解説します。

◆失敗するとどうなるのか?

サブシジョンで失敗と感じてしまうタイプは2つあります。1つ目は、しこりとして残るパターン。2つ目はあまり効果が感じられず、失敗。と感じるパターンです。効果の出かたは人それぞれになりますので、今回はしこりの原因について解説します。サブシジョンでは、治療中に針で内部の組織を断ち切っていきますが、その際に内出血を起こして腫れ、それが瘢痕として膨らむことで、しこりとして残るケースがあります。癒着をしっかりと剥がす目的の治療ですが、しこりのリスクも伴いますので、技術だけでなく治療時にはさまざまな工夫が必要です。

◆失敗しないためには何が必要なのか?

しこりになるリスクを回避するために、当院では針を使用せず、カニューレを使うことが多いのですが、深いクレーターには、部分的に針を使用することもあります。また、カニューレにも種類がありますので、ニキビ跡の状態を見極めて使い分けを行っています。剥離後は、組織の再癒着を防ぐ目的でヒアルロン酸注入を併用することをおすすめしています。

動画で分かる!ニキビ跡治療

Theoryクリニック ニキビ跡治療について

フラクショナルレーザーとサブシジョンの違い

ニキビ跡に最も効果的な治療は今でもフラクショナルレーザーであると言えます。しかしながらクレーターのような深いニキビ跡や大きいニキビ跡になると、小さいニキビ跡や浅いニキビ跡に比べて治療効率が落ちてしまうという欠点がありました。

通常のレーザー治療の仕組み

通常のレーザー治療の仕組み

フラクショナルレーザーではまず、瘢痕組織を【垂直】に破壊していきます

通常のレーザー治療の仕組み

瘢痕組織を壊すことにより、皮膚は組織を再構築させようと動き出すことでニキビ跡が改善されていきます

レーザーの欠点1

瘢痕が深くまで続いているニキビ跡タイプにフラクショナルレーザーを深くまで照射しようとすると、ドット径が大きくなり皮膚の再生が悪くなってしまいます。

レーザーの欠点2

瘢痕が深くまで続いているニキビタイプの場合、レーザ照射が奥まで届かないため、レーザー照射した部位の周囲に正常組織が接地している部位がなく、正常な再生メカニズムが働いてくれません。

サブシジョン治療の仕組み

サブシジョン治療の仕組み

サブシジョンでは、レーザーで届かない深い層にある瘢痕組織を【水平】に剪断していきます

サブシジョン治療の仕組み

深い層にある瘢痕組織を壊すことにより、皮膚は組織を再構築させようとします。サブシジョンの場合、この【水平】の剪断をミルフィーユ状に数回に分けて行っていくことで、より再生効果が出てきます

Dr稲村の解説│特殊な針と技術を要する治療法

サブシジョンは、垂直に効果を働かせるフラクショナルレーザーとは違い、水平に変性を起こさせる新しい治療法です。針は特殊なものを使用し、技術を要する治療となりますが、クレーターのように今まで治りにくかった深いニキビ跡にはおすすめできる治療法です。ニキビ跡治療は、ただレーザーを照射する治療だけでなく、タイプを正しく診断した上で、タイプに合った治療を行うことが大切です。

サブシジョンのダウンタイム・リスク

当院では、サイトンヘイローとサブシジョンを組み合わせる治療が主流のため、ダウンタイムはヘイローと重なる部分がありますが、サブシジョンの主なダウンタイムは腫れ・内出血・赤みです。1~2週間かけて徐々に回復してきます。

治療中は局所麻酔を行いますので、麻酔時にチクっとした痛みがありますが、その後は痛みはほぼありません。

当院の治療のポイント|ニキビ跡治療 – サブシジョン

ヘイローは「剥離」タイプのレーザー波長と「熱作用により、コラーゲン生成を促す」レーザー波長、2種類のレーザーを同時に照射することができるハイブリッド型の治療器です。 皮膚の深さでいうと、真皮の中層くらいまでがターゲットとなりますので、深いニキビ跡がある方にはサブシジョンを組み合わせる治療が有効です。 

サブシジョンでは専用の注射針を使用して、深い層の瘢痕組織をしっかりと剥離します。 クレーターのようなニキビ跡の早期改善が期待できます。

■料金イメージ
・ヘイロー 3回コース:224,400円
・サブシジョン 1~5箇所:11,000円/1回 ※
・成長因子 3回コース:88,000円
・合計:323,400円~
※サブシジョンは必要な時に都度行うためコースはございません。

成長因子(PFD)

成長因子(PFD)

ニキビ跡になりやすい人は皮膚の正常な再生がされにくい人でもあるため、レーザーやサブシジョン治療の後に、PFDという成長因子を追加することが有効です。

成長因子は、皮膚のターンオーバーに強く働きかけ、正常な再生をより促す効果が期待できます。当院では2種類の成長因子をご用意しております。

[料金] 高濃度成長因子:1回 33,000円

カスタマイズ治療として、ヘイロー×ヒアルロン酸注入の治療も行うことが可能ですが、ヒアルロン酸注入の場合はどうしても効果が一時的なものになってしまうため、根本的な改善を視野にいれている方の場合は、サブシジョンやプロフラクショナルレーザーの組み合わせ治療をおすすめしております。

料金と施術詳細|ニキビ跡治療 – サブシジョン

サブシジョンのみ1~5箇所1回66,000円
6~10箇所1回88,000円
11~20箇所1回110,000円
21箇所~1回132,000円
サブシジョン(サイトンヘイロー併用)1~5箇所1回

11,000円

6~10箇所1回22,000円
11~20箇所1回

33,000円

21箇所~1回44,000円
サブシジョン(改善プログラム併用)1~5箇所1回33,000円
6~10箇所1回44,000円
11~20箇所1回55,000円
21箇所~1回66,000円
料金サブシジョンのみ(5箇所まで):66,000円
ヘイロー(両頬)+サブシジョン(5箇所まで):99,000円
ヘイロー(両頬)+サブシジョン(5箇所まで)+PFD:132,000円
施術時間約10分
瘢痕の有無個人差はありますが膨らむ変化をすることがあります
治療中の痛み局所麻酔で行います。麻酔時は少し傷みがございますが、その後は痛みはほどんどありません
ダウンタイム・リスク施術後に腫れが出ますが、1~2週間かけて回復します。また、施術直後から内出血が発生しますが、1~2週間で徐々に回復します
即効性1回の施術で効果が実感できます
洗顔翌日より可能
メイク翌日より可能
シャワー当日から可能
施術回数同じ部位に対しては2〜3回行うことがあります

※モニター対象機種:サイトンヘイロー、ポテンツァ
※写真撮影は、ニキビ跡の部分撮影のみとなり、顔全体は写りません。
※モニター募集は予告なく終了することがございます。ご了承下さい。

施術事例(症例写真ビフォーアフター)|ニキビ跡治療 – サブシジョン

  • サイトンヘイロー+サブシジョン+PFDの症例写真(施術前)
  • サイトンヘイロー+サブシジョン+PFDの症例写真(施術後)
施術名サイトンヘイロー+サブシジョン+PFD(成長因子)
料 金3回施術の合計金額 356,400円(税込)
リスク治療中の痛み照射部位全体に麻酔を行い痛みを軽減します
熱感サイトンヘイロー:日焼けをしたようなヒリヒリとした痛みが約1日続きます。治療直後から熱感がありますが、約1週間かけて徐々に落ち着きます
腫れサブシジョン:施術後に腫れが出ますが、1~2週間で徐々に回復していきます
内出血サブシジョン:施術直後から内出血が発生しますが、1~2週間で徐々に回復していきます

ニキビ跡治療の症例写真をもっと見る

施術の流れ|ニキビ跡治療 – サブシジョン

STEP1
カウンセリング
医師によるカウンセリングで、お客様それぞれのお肌の状態をチェックします。治療経験が豊富な医師が診察し、あなたの肌に合った治療法をアドバイスいたします
STEP2
クレンジング
洗顔でメイクや汚れを落としていただきます。施術前は低刺激の洗顔料、クレンジングが重要なため、当クリニックでご用意しております
STEP3
麻酔
塗布麻酔を使用した上で局所麻酔を行うことが多いですが、肌の状況により麻酔法は変えております
STEP4
施術
ニキビ跡の深部にある瘢痕組織を剥離していきます
STEP5
止血対策
施術後は出血対策として圧迫を行い、止血後は軟膏処置を行います

よくある質問|ニキビ跡治療 – サブシジョン

  • ニキビ跡・クレーターのサブシジョン治療後、経過(ダウンタイム)の過ごし方で気をつけることはありますか?

    施術箇所は、清潔に保つようにしてください。


  • ニキビ跡・クレーターのサブシジョン治療後、効果はいつ頃期待できますか?

    1~3ヵ月に1回のペースで、5回の施術をおすすめしております。治療の約1ヵ月後からが効果を感じやすい時期になります。


  • サブシジョンとポテンツァの違いは何ですか?

    ニキビ跡の原因である瘢痕組織へのアプローチ方法が違います。
    ポテンツァは、マイクロニードルという極小の針から高周波(RF)を皮膚に対して垂直に照射する治療です。それに対し、サブシジョンは特殊な針を使用し、皮膚に対して水平にアプローチをし、皮膚の深部にある瘢痕組織を皮膚組織から剥離する治療になります。どちらもニキビ跡を改善するための治療法ですが、ニキビ跡のタイプや症状によって治療法は異なります。


  • サブシジョンは傷跡の治療もできますか?

    傷跡や水疱瘡の跡にも応用可能です。


  • サブシジョンを試しに1箇所することはできますか?

    大丈夫です。料金は個数によって異なります。


  • ニキビ跡・クレーターのサブシジョン治療時に使用する麻酔は何ですか?

    局所麻酔、もしくは神経ブロック注射を行います。


  • 化粧はいつからできますか?

    翌日より可能です。 色素沈着を防ぐためにも、SPF30以上の日焼け止めをご使用ください。 飲む日焼け止め、帽子や日傘、マスクなどのご使用をお勧めします。


  • 洗顔はいつからできますか?

    翌朝より可能です。施術当日は軽く流す程度にしてください。 翌朝より刺激の少ない洗顔料を使用し、ぬるま湯で洗い流してください。


  • 入浴はいつから大丈夫ですか?

    シャワーは当日より可能です。 腫れ、内出血が出ている間は長時間のご入浴はお控えください。


  • 運動はいつから大丈夫ですか?

    腫れ、内出血が出ている間は長時間のご入浴はお控えください。


ニキビ跡 治療メニュー

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当ページの著者は院長 筒井裕介であり、Theoryクリニックのホームページは、美容外科、美容皮膚科医である院長 筒井裕介が監修しています。2018年6月に改定・執行された「医療広告ガイドライン」を遵守してコンテンツを掲載しています。

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