ピコウェイとは?
PicoWay(ピコウェイ)は、アメリカのSyneron-Candera社製(シネロン・キャンデラ)の医療用皮膚レーザーです。従来のQスイッチレーザーは、照射時間がナノ秒(10億分の1秒)に対して、ピコウェイはピコ秒(1兆分の1秒)単位で発振することができます。照射時間が短いことで、熱発生が軽減され、皮膚へのダメージが抑えられます。厚生労働省の薬事承認や、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けているレーザー機器です。
多目的に活躍できる優秀レーザー
ピコウェイは、1,064nm、785nm、532nm、3種類の波長のレーザーが照射できるため、様々なタイプの皮膚に対応が出来ます。また、フルカラー色素に対応しているため、肌の状態や病変の大きさ、色に合わせたカスタマイズが可能です。健康な皮膚はそのままで、シミの原因であるメラニンだけをピンポイントに壊すことができます。
Dr稲村の解説
ピコレーザーは以前のQ-スイッチナノレーザーに比べて、レーザーの出力を短い時間で一気に放出する設計です。そのためより深く鋭くレーザーが皮膚内に入るようになっています。美肌治療や毛穴治療はもちろんの事、ニキビ跡治療に対してもYAGレーザーが有効になったのが大きなポイントです。
治療期間の短縮が可能に!
従来のQスイッチレーザーや光による治療は、光熱作用によってメラニン色素を破壊するため、強く照射すると熱傷や炎症後の色素沈着リスクがありました。熱の広がり方やパワーは、パルス幅(照射時間)によって異なります。パルス幅が短くなると周りの組織に熱が広がりにくく、ピークパワーが上がります。ピコウェイは、従来のレーザーよりも短いパルス幅(ピコ秒)により、高いエネルギーが実現できました。ターゲットとなる色素粒子をより微細に破壊することが出来ることでで、少ない治療回数でより早く除去することが可能になりました。
パルス幅の単位(照射時間)
Dr稲村の解説
ピコウェイは、従来のレーザー治療よりも炎症後色素沈着のリスクも少なくなりました。なかなか休みが取れない方にも受けやすい治療です。肌を再生し、肌質を改善する治療ですので、続けて治療することで、お顔のたるみ改善も期待できます。
ピコショット(シミ・そばかすに)
従来のQスイッチレーザーよりも照射時間が短く、熱をほとんど発生しないため、照射後に出来てくるかさぶたは、薄くて剥がれやすくなりました。数の多いシミやそばかす、大きめで複雑な形状のシミ、光治療などでは難しい薄い色のシミにも対応が可能です。治療後はガーゼで覆ったりする必要もなく、翌日からメイクを行うことができます。
ピコトーニング(肝斑治療に)
低出力で全体を照射することで顔全体にある細かいメラニン色素を分解し、肌色調のトーンアップが期待できます。メラニン色素を少しずつ分解・排出していくため、肝斑治療におすすめです。レーザー治療は、照射時間が短ければ短いほど、肌や組織のダメージが少なくなり、シミやそばかすに反応しやすくなります。ピコトーニングに搭載されているレーザーは、メラニン色素に反応しやすいという特徴があります。熱でメラニンを粉砕するのではなく、衝撃波で色素を除去するレーザー技術です。
ピコフラクショナル(ニキビ跡治療に)
従来のフラクショナルレーザーは、皮膚の表皮に極小の穴を開け、皮膚に物理的なダメージを与えることで、肌再生をさせる方法で、照射時の痛みが強かったり、ダウンタイムが発生するというリスクがありました。ピコフラクショナルでは、レーザーの衝撃派で表皮内に微小の空洞を作ります。その空洞の刺激で、肌内ではコラーゲン増殖が活性化されエラスチンが再生、皮膚細胞が再生される。という仕組みです。従来のフラクショナルレーザーよりダウンタイムが短くなりました。
施術詳細
※以下略、【A】シミ・そばかす治療…ピコショット、【B】肝斑治療…ピコトーニング、【C】ニキビ跡治療…ピコフラクショナル
施術時間 | 【A】…約10分 【B】…約10分 【C】…約15分 |
治療中の痛み | 【A】…ゴムで弾かれるような痛みを感じます 【B】…パチパチと弾かれているような軽い痛みを感じます 【C】…熱さを感じる痛みがあり、人によっては塗布麻酔の併用が必要です |
治療後の痛み | 【A】…かさぶたの形成があります、1時間くらいはヒリヒリする場合があります 【B】…照射部位が軽度の赤みが生じますが1時間程度で痛みは落ち着きます 【C】…照射部位が赤くなりヒリヒリという痛みが数時間続きます |
ダウンタイム・リスク | 【A】…かさぶたが取れるまでの1週間は目立つ期間となりますのでコンシーラーやテープで隠す必要があります。レーザー照射部位の色素沈着、白く抜けてしまう白斑、熱傷のリスクがあります 【B】…白斑、点状出血色素沈着が起こるリスクがあります 【C】…色素沈着、白斑、熱傷のリスクがあります |
洗顔 | 全て当日より可能 |
メイク | 全て当日より可能 |
シャワー | 全て当日より可能 |
施術回数 | 【A】…小さいシミには1回、大きいシミには半年に1回のペースで2〜3回必要になります 【B】…2週間に1回のペースで4〜8回の施術をおすすめしています 【C】…月1回のペースで3〜4回の施術をおすすめしています |
施術の流れ
STEP1 カウンセリング | 医師によるカウンセリングで、お客様それぞれのお肌の状態をチェックします。治療経験が豊富な医師が診察し、あなたの肌に合った治療法をアドバイスいたします |
STEP2 クレンジング | 洗顔でメイクや汚れを落としていただきます。施術前は低刺激の洗顔料、クレンジングが重要なため、当クリニックでご用意しております |
STEP3 施術 | 必要に応じて塗布麻酔を行います。その後皮膚の状態に応じて設定を変えながら照射を行います。 |
STEP4 アフターケア | まずは冷却を行います。治療のメニューに応じてビタミンCやトラネキサム酸の導入、成長因子の導入を行ないます。 |
シミ・そばかす 治療メニュー
肝斑 治療メニュー
美肌 治療メニュー
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当ページの著者は院長 筒井裕介であり、Theoryクリニックのホームページは、美容外科、美容皮膚科医である院長 筒井裕介が監修しています。2018年6月に改定・執行された「医療広告ガイドライン」を遵守してコンテンツを掲載しています。
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