肝斑治療で大切なこと

肝斑は表皮にできるシミと同じで、表皮内のメラニン沈着が原因です。シミを取るのと同じ治療法で行われますが、強い治療では逆に炎症を起こし、マイナスの効果になり、さらには症状の悪化の原因にもなりかねません。そのためケミカルピーリング療法やレーザー治療を用いてメラニン色素を取り除く方法は有効ですが、パワーや薬剤の選択に注意を要します。また、肝斑でメラニン色素が多すぎる場合は、表皮だけでなく真皮の奥まで色素が蓄積しますのでその部分まで対応可能な治療を選択する必要があります。
治療の仕組み
メラニンに3段階アプローチ

リバースピールでは、肝斑への治療を深部から浅部に行います。表皮深部から真皮層まで到達するマッサージピールと、それよりも浅い層に作用する2種類のピーリングを合わせ、皮膚の色素沈着を緩和し、表皮を改善していきます。 治療は3段階でメラニンにアプローチすることで、深部から浅層までの治療(肝斑、色素沈着治療)を行うことが出来ます。施術直後には、各種美白成分を含む、美容液を表皮深部へ塗布します。

1:深い層 │マッサージピールによる施術
RsP1(トリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸を含む溶液)によってメラニンを酸化し、コウジ酸によって色素を明るくします。コウジ酸・過酸化水素の両成分はトリクロロ酢酸によって真皮の奥まで行きわたります。
2:中間層 │高濃度乳酸ピーリングによる施術
RsP2(高濃度の乳酸(78%))が含まれた溶液を使用します。
3:浅い層│フルーツ酸ピーリングによる施術
RsP2(高濃度の乳酸(78%))が含まれた溶液を使用します。
RsP3(フルーツ酸&ベータヒドロキシ酸ピーリング)が含まれた溶液を使用します。

鉄のキュレート剤がポイント
リバースピールでは、通常のピーリング効果に加えて、鉄のキレート剤が効果を発揮します。血液内のヘモグロビンに含まれる鉄分は、微細な出血などから表皮内に溶け出し沈着することがあるのですが、この鉄分が表皮内にとどまることで紫外線によるダメージの増幅や、鉄自体の色による皮膚の変色など、美肌の観点からマイナス要因になります。鉄のキレート剤は表皮内から鉄分をうまく吸い出してくれる作用を発揮し、このマイナス要因を除去することができます。
アフターケアについて
リバースピールは治療期間中、より効果を出していくために、ご自宅でのアフターケアを推奨しています。医薬品の「リバースセラム」は、メラニン形成のポイントをブロックし、紫外線による肝斑の発生を角質細胞レべルで予します。また、皮膚の色素過剰を阻止・予防もする美白美容液です。滑らかなテクスチャーで塗布しやすく、心地良い製品です。ドロッパーを使用することで色素沈着した部分に直接塗布することができます。
高濃度の有効成分を配合

- ・ フェルラ酸
- ・ リポ酸
- ・ グラブリジン
- ・ アルバチンCPペプチド
- ・ ラクトフェリン
- ・ ナイアシンアミド
- ・ トラネキサム酸
Dr筒井の解説

ピーリング治療では、施術直後に肌に塗布する美容液も重要です。当院では、トラネキサム酸に加えて、6種類の美白成分を組み合わせた美容液を施術直後の肌に塗布することで通常では届きにくかった表皮深部まで成分を届け、効果を発揮させます。剥がすだけのピーリングから剥がす・吸い出す・入れるのピーリングへ。肝斑や色素沈着でお悩みの場合は、ぜひ試してください。
施術詳細
施術時間 | 約30分 |
治療中の痛み | ピリピリ感を感じる場合がありますが、ふき取り後はすぐに消失します |
ダウンタイム・リスク | 施術後に多少赤みが出る場合もありますが、メイクで隠れる程度です。また、皮向け、かさぶた、ひきつり、乾燥などが起こる場合があります |
洗顔 | 当日より可能 |
メイク | 当日より可能 |
シャワー | 当日より可能 |
施術回数 | 2~4週間おきに3回〜5回行うのがおすすめです |
禁忌
・炎症のある皮膚
・皮疹またはヘルペス発疹
・過敏性肌
・脂漏性皮膚炎
・各成分に対するアレルギー
・妊婦及び授乳婦
施術事例(症例写真ビフォーアフター)

施術名 | リバースピール | |
料 金 | 部分1回 11,000円(税込) | |
リスク | 治療後の痛み | ピリピリ感を感じる場合がありますが、ふき取り後はすぐに消失します |
赤み | 施術後に多少赤みが出る場合もありますが、メイクで隠れる程度です | |
その他 | 皮向け、かさぶた、ひきつり、乾燥などが起こる場合があります |
施術の流れ
STEP1 カウンセリング | 医師によるカウンセリングで、お客様それぞれのお肌の状態をチェックします。治療経験が豊富な医師が診察し、あなたの肌に合った治療法をアドバイスいたします |
STEP2 クレンジング | 洗顔でメイクや汚れを落としていただきます。施術前は低刺激の洗顔料、クレンジングが重要なため、当クリニックでご用意しております |
STEP3 施術 | 薬液を塗布します。施術時間は30分ほどです |
STEP4 完了 | 施術後はメイクをしてお帰りいただけます |
よくあるご質問
敏感肌ですが治療できますか?
治療は可能ですが、お肌のご状態によっては、通常よりも赤みや痛みを感じやすい場合がございます。
治療前から肝斑に炎症が出ていた場合、治療を受けられませんか?
炎症がある場合には、施術はお勧めしません。
1クール終わってから再発の可能性はありますか?
治療後の過ごし方は肌の変化によって、肝斑が再度濃くなることは起こり得ます。再発防止のために、リバースセラムを1日1回継続して使用し、常にSPF50以上の日焼け止めを使うことが重要です。
施術後、リバースセラムは使い続けて問題ありませんか?
肝斑は見えなくなった後も10年間は留まると言われており、できれば治療後も1日1回リバースセラムの使用が推奨されております。
ハイドロキノンを使用していますが、リバースセラムとの併用はできますか?
併用は可能です。リバースセラムは毎日使用し、ハイドロキノンは1日おきの塗布が推奨です。
リバースピールを始めたら、トラネキサム酸の内服は中止したほうがいいですか?
併用は可能です。併用することでリバースピールの効果はより高く発揮されます。
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当ページの著者は院長 筒井裕介であり、Theoryクリニックのホームページは、美容外科、美容皮膚科医である院長 筒井裕介が監修しています。2018年6月に改定・執行された「医療広告ガイドライン」を遵守してコンテンツを掲載しています。
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