目元(目の下のたるみ・クマ、まぶたのたるみ・くぼみ)丨美コラム
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目の下のたるみを自力で治すマッサージ法

更新:2019/04/22

ふとした時に目の下にたるみができているのに気づき、気になるようになった…。そんな方も多くいるのではないでしょうか。目のクマや目の下にできるたるみは睡眠不足や疲労などの生活習慣の乱れ、または加齢によるものが原因と言われています。

しかし、どれだけ年齢を重ねてもそれらの症状がでず、若々しい方もいます。どうすれば目の下のたるみを予防・解消できるのでしょうか。

そこで今回は、目の下のたるみに効果が期待できるマッサージ方法をご紹介します。目の下のたるみの原因から、おすすめグッズ、マッサージ以外の方法もご紹介。目の下のたるみにお悩みの方は参考にしてみてください。

目の下のたるみの原因とは?

目の下のたるみの原因の多くは、加齢による眼窩脂肪(がんか脂肪)の突出が主な原因ですが、他にも眼精疲労や血行不良、さらに筋肉の衰えなど、さまざま原因が考えられます。

特に、以下のような生活習慣のある方は、目の下のたるみが進行すると言われています。

  • ・長時間パソコンやスマホを触る
  • ・慢性的に冷え性である
  • 栄養が不足している
  • ・顔の筋肉をあまり使っていない
  • ・普段から濃いアイメイクをしている
  • 紫外線によるダメージを受けている

長時間パソコンやスマホを触る方は、眼精疲労になってしまっている可能性が高いです。また、慢性的に冷え性であったり、栄養不足の方は血行不良の可能性があります。

さらに、普段から濃いアイメイクをしていたり、紫外線対策ができていないという方も、目の下のたるみやクマ、シミの原因となってしまいます。

【症状別】目の下のたるみ取り(クマ取り)マッサージ

目の下のクマ・目の下のたるみを自力で改善するために注目されている方法が、目もとのマッサージです。マッサージは空いている時間で簡単に行えるものが多いため、手軽に始めることのできる手段の1つです。手順を覚えておけば、毎日続けることも苦にならないでしょう。

ここからは、症状別にマッサージ方法をご紹介します。たるみを進行させないケア法としてもおすすめですので、先述した生活習慣の乱れに自覚のある方、予防をしたい。という方は実践してみてください。

眼精疲労が気になる方向け丨目の周りのツボ押し

デスクワークを長時間行う方や、スマホの長時間利用、ゲームをよくする方は、つい集中してしまい目が疲れやすい状態が続いています。そんな眼精疲労や疲れ目の方向けのマッサージは、「目の周りのツボ押し」がおすすめです。

では、今回は3つのツボについて、マッサージ法と合わせてご紹介します。

  • 承泣(しょうきゅう)
    眼精疲労に効果が期待できると言われているツボです。指の腹で押さえ、気持ち良さを感じる程度の力で左右のツボを同時に刺激すると良いでしょう。
  • 球後(きゅうご)
    血液やリンパの流れを促すと言われているツボです。目尻はデリケートなため、優しく押さえるようにマッサージします。
  • 太陽(たいよう)
    血行の促進効果が期待できると言われているツボです。頭皮を抑えるようにして、中指で両側からゆっくり押すようにマッサージしましょう。
ツボの名称 ツボの場所
承泣(しょうきゅう) 瞳の中央の真下にある骨の縁(ふち)にあるツボ
球後(きゅうご) 承泣と目尻のちょうど真ん中にあるツボ
太陽(たいよう) 左右の目尻の少し外側の、骨がくぼんだ場所にあるツボ

クマやむくみも気になる方向け丨顔のリンパマッサージ

目の下のたるみだけでなく、クマや顔全体のむくみも一緒に解消したい。という方には、顔全体を対象としたリンパマッサージがおすすめです。

リンパマッサージとは停滞しているリンパの流れを促進するために施すマッサージ法です。体の中を対流しているリンパの流れが悪くなると、余分な老廃物や水分が溜まり、むくんでしまいます。このむくみが、目の下のたるみやクマの原因にもなります。

  • ■自分でできるリンパマッサージの流れ
  • 1.耳の後ろの骨の部分にあるリンパ節「耳介後(じかいこう)」をゆっくり押す
  • 2.両耳たぶを持って真横に引っ張り、5秒間キープ
  • 3.同様に、耳の真ん中、耳上部も引っ張って、5秒間キープ
  • 4.耳たぶを下から上に向かって揉みながら移動
  • 5.指の腹を使って、耳の手前のフェイスラインを持ち上げるようにマッサージ
  • 6.首筋から鎖骨に向かって、手のひら全体でリンパを流す

筋肉の衰えが気になる方向け丨眼輪筋エクササイズ

目の周りの筋肉の衰えが気になるという方は、衰えた筋肉の筋トレをしましょう。「眼輪筋(がんりんきん)」と呼ばれる筋肉の、表情筋トレーニング法がおすすめです。

目の周りには、眼輪筋という目の開閉に使う筋肉があります。加齢はもちろん、表情が乏しかったり、血流が悪くなったりすることで、眼輪筋が衰えます。その結果、目の下のたるみやくぼみ、目尻のシワ、クマなどの原因となります。

  • ■眼輪筋(目の周りの筋肉)を鍛えるストレッチ
  • 1.目をギュッとつぶって、5秒間キープする
  • 2.目を大きく開いて、5秒間キープする
  • とても簡単ですが、これを5回ずつ繰り返すだけです。毎日継続することが重要です。

マッサージで活用できるグッズについて

ここまでは、目の下のたるみにおすすめのマッサージ法をご紹介しました。ここからは、マッサージと合わせて活用しておきたいグッズを2つ紹介します。

  • ■蒸しタオル・ホットタオル
    マッサージ前に温めたタオルを目の上に乗せて、1~2分待ちます。肌を先に温めておくことで、肌の負担を軽減することができます。さらにアロマをプラスすることで、リラックス効果によるストレスの解消にもつながります。アロマオイルの原液を使う場合は、10~20倍に薄めてからタオルにつけましょう。
  • ■アイクリーム
    目の下のたるみやクマをケアするアイクリームも活用しましょう。アイクリームを使わずそのままマッサージすると、乾燥や摩擦により余計に肌に負担をかけてしまうこともあります。
    目元ケアに特化したアイクリームを指の腹で優しくなじませたあと、目頭からこめかみに向かって伸ばすようにマッサージすることがおすすめです。

マッサージのコツ

マッサージを意識することは大切ですが、目元のマッサージを過度に行うことは禁物です。
目元やまぶた、目袋の皮膚はとても薄いため、マッサージの力加減に気をつける必要があります。強くマッサージしすぎたり必要以上にマッサージをすると、皮膚に負担をかけてしまいます。

また、摩擦によりクマやしみな、ど別の肌トラブルが発生したり、症状が悪化する場合もありますので、長時間にわたるマッサージは控え、力加減も心地よい程度に調節をしながら行いましょう。

美容外科での治療について

ここまでは、目の下のたるみをマッサージなどのセルフケアで予防・改善する方法とその際の注意点をご紹介しました。しかしこれらの方法は症状が起きてからでは、なかなか改善するまでに時間がかかったり、化粧品では原因の根本解決は難しいのも事実です。特に長い間その状態が続いている方の場合は、セルフケアにも限界があります。

症状が悪化している方の場合は自己判断での対処はなるべく避けましょう。専門の医師に実際に診てもらうことで、症状の原因把握と、あなたに合った治療法を提案してもらえるはずです。

眼窩脂肪の突出が原因である目の下のたるみには、そのものを除去したり、逆に目の下にくぼみができている方の場合には、くぼんでしまった部分にヒアルロン酸などを注入したりと、症状に対して直接的にアプローチすることができます。

目の下のたるみの治療について、代表的な治療法は以下です。

まとめ

男女年齢問わず悩んでいる方が増えてきている目の下のたるみ。

人によってたるみのタイプが異なるように、最適なマッサージ方法も異なります。ここまでの内容を参考に、自身に適したマッサージ方法を見つけて、実践してみてくださいね。セルフケアは、毎日継続して行うことが大切です。また過剰なマッサージやその他の生活習慣から見直すことも忘れてはなりません。

セルフケアを続けてもなかなか改善しない方や、根本的に治療をして治したい。という方は、美容外科での治療を選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。美容外科というと女性の場所というイメージがありますが、最近では男性の方も多く利用されています。完全予約制のところもほとんどです。

これを期に、自身のたるみの原因と向き合ってみてはいかがでしょうか。

コラム著者・監修丨
セオリークリニックについて

院長 筒井 裕介

コラム著者:院長 筒井 裕介
2003年3月に順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学の形成外科助手を経てオザキクリニックに勤務。2009年12月21日にTheoryクリニックを開業。目の下のクマ取り、ニキビ跡治療、糸リフトなどの実績多数。日本美容外科学会(JSAS)の専門医であり、多くの学会で発表もしている。

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