目のクマに直接関係する病気について
クマができる原因は主に3つ
目の下のクマができる原因は大きく分けて3つです。1つ目は、元々の骨格が原因の場合で特に眼球が大きかったり、頬骨が凹んでいることで目立つようになります。2つ目は、体重の減少により頬中央の脂肪が下垂して起きる変化です。5kg以上のダイエット後などに起きることが多いケースです。3つ目は、病気により眼球周辺の形状が変わることにより起きるケースになります。
病気によりできるクマとは?
病気により起きるケースとして最も多いのがバセドウ病です。バセドウ病の症状の一つとして眼球が大きくなり突出するバセドウ眼症というものがあります。バセドウ眼症になると眼球が大きくなる変化とともに周囲の眼窩脂肪が圧迫されて下眼瞼から突出してしまい、黒クマを形成することがあります。バセドウ眼症の場合目の下だけでなく、目の上の脂肪も突出するのが特徴で他のケースと鑑別しやすいです。その他のケースとしては目の下の皮膚にメラニンが沈着することで黒く見える茶クマを起こす病気としてADM(遅発性太田母斑)やアトピー性皮膚炎による色素沈着などがあげられます。このケースでは目の下の皮膚の色が部分的に濃くなりクマとして見えています。それ以外にも体重が減少するような病気になることでクマが生じるケースもあります。
目のクマを間接的に作ってしまう病気について
目の下に間接的にクマを作る病気としては、体重減少を伴う病気が一番に考えられます。その中には癌など悪性腫瘍のケースや肝臓疾患や腎臓疾患などもあります。また多いケースとしては甲状腺疾患により体重減少が生じてクマが目立つようになるということもあります。最も多いケースとしては目のアレルギー疾患により目の周囲を擦ってしまうことで起きる色素沈着があげられます。花粉症がよくある例ですが、花粉症で痒みが生じて、目を擦ることで皮膚に炎症が生じて色素沈着となるような場合です。このようなケースでは炎症が治らなければ、クマの改善も難しいため痒みのコントロールが非常に重要になってきます。
病気ではないクマとは?
よくあるケース
病気とは関係なくクマができるケースとして最も有名なのが寝不足になります。寝不足が原因でクマができる理由としては、寝不足になることで目の周囲の緊張が十分取れなくなることで、目の周囲、特に眼窩内脂肪にむくみを生じることにあります。むくみというのは水分の過剰な貯留状態を指します。分かりやすいのは足が浮腫んだ状態です。足が浮腫むのと同じように眼窩内脂肪にむくみが生じることで目の下の眼窩脂肪の突出が強調されて、影ができ黒クマが目立つようになります。寝不足が原因の場合は十分な睡眠が取れることでクマが改善できるので一時的な変化と言えるでしょう。
できるだけ早めの改善を
むくみによるクマも継続的に生じていると脂肪や周囲の筋肉もその形に合わせて変化してしまい、戻らなくなってしまいますので、むくみが原因で起きる一時的な変化のクマもできるだけ早く改善するように心がける必要があります。また目の周囲にむくみを形成するケースとしては、お酒の飲み過ぎや疲れ、眼球運動の酷使などもあげられます。生活の中でこのような状態が多い場合には目の周囲の筋肉をリラックスさせる時間を作ることがクマの悪化予防に重要になってきます。
美容外科での治療について
目の下のクマがなかなか改善せずにお悩みの方や、早く治したいという方には治療がおすすめです。下記のページに様々な治療法を紹介していますので、参考にしてみてください。